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webMathematica のインストールを始める前に,Javaとサーブレトコンテナをインストールする必要があります.これらがすでにインストールされている場合は,ここを飛ばして次のステップに進んでください.
サーブレットコンテナにもさまざまな種類がありますが,Tomcatはその中でも大変便利なものです.これはhttp://jakarta.apache.orgで入手できます.JRunも人気のあるサーブレットコンテナで,http://www.macromedia.com/software/jrun/から入手できます.webMathematica の実行にはTomcatを使うのが一般的なので,UnixとWindowsにおけるTomcatのインストールと設定についても説明を加えましたのでご利用ください.
webMathematica はTomcat,JRun,それにhttp://www.wolfram.com/products/webmathematica/technology/specifications.htmlに列挙されている他のコンテナでテストされています.この他のコンテナでwebMathematica を実行したいと特にご希望の方,あるいは実行した経験がおありの方はWolfram Researchまでご連絡ください.しかし,何らかの理由で特に使いたいコンテナが決まっている場合を除いては,Apache Tomcatをお使いになることをお勧めします.
サンプルサーブレットを起動してサーブレットコンテナが正しく動くことを確認したら,webMathematica のインストールを始めてください.サーブレットコンテナが動かなければwebMathematica も動きません.このセクションの後半ではJavaとTomcatの設定について説明します.Tomcatをお使いにならない場合は後半は飛ばし,ご自分のサーブレットコンテナについての文書をご参照ください.
Javaバージョン1.2以降をサポートするJava開発キット(JDK)ならどれでも使えます.しかしWindows NT/2000/XP,Linux,Solarisの場合は,SunのJava 2バージョン1.4のような新しいバージョンのJavaを使われることをお勧めします.これはSunのJavaメインサイトhttp://java.sun.com/j2se/downloads/index.htmlで入手できます.このサイトでは,インストールについてプラットフォーム別に細かく説明されています.インストールはどれも比較的簡単で,大抵の場合,インストーラをダウンロードして実行するだけです.webMathematica を起動するのに必要なのはJDKです.Mac OS XにはJava 2のバージョン1.3がプレインストールされています.その他のプラットフォームには製造元から最新バージョンのJavaを入手することができます.役に立つリンクのJavaもご覧ください.
JAVA_HOME環境変数の設定も必要です.これについてはUnixとWindowsの各セクションで説明します.
JAVA_HOME環境変数をTomcatが実行される環境に設定する必要があります.bashシェルの初期化ファイルである.bashrcの中に入れるのに適した以下の例をご覧ください.
JAVA_HOME=/usr/local/j2sdk1.4
export JAVA_HOME
この他のシェルの場合は,それぞれの環境変数設定の基準に従ってください.
Tomcatが実行される環境のためのJAVA_HOME環境変数を設定することをお勧めします.この設定はTomcatを起動する際に使うスクリプトを使って行うことができます.「コントロールパネル」を使うとより簡単です.
「コントロールパネル」の「システム」アイコンを開くと「システムのプロパティ」ウィンドウが現れます.ここで「詳細設定」タブを,次いで「環境変数」ボタンを選びます.システム変数として「JAVA_HOME」と入力し,これをJDKが入っているトップディレクトリに設定します.例えば,JDKがc:\j2sdkにインストールされている場合はこれがJAVA_HOMEの設定になります.
PATH環境変数に修正を加え,jawt.dllライブラリを含むディレクトリを含むようにしておくのも便利です.通常これはJAVA_HOME/jre/binにあります.
Mac OS X 10.3には出荷時にJava 2バージョン1.4.1が入っています.また,ソフトウェアアップデート機能を使ってこれ以降のアップデートを入手することも可能です(http://www.apple.com/java/もご覧ください).Javaをアップデートした場合は,JAVA_HOME環境変数を適切に設定して,常にJDKの最新バージョンを使うようにすることができます. 以下をご覧ください.
JAVA_HOME=/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Home
export JAVA_HOME
Mac OS X 10.3用のデフォルトのログインシェルはbashなので,上記のコマンドは.bashrcのように適切なシェル初期化ファイルに入れる必要があります.
Mac OS X 10.2には出荷時にJava 2バージョン1.3.1が入っていますが,ソフトウェアアップデート機能を使ってこれ以降のアップデートを入手することも可能です(http://www.apple.com/java/もご覧ください).Javaをアップデートした場合は,JAVA_HOME環境変数を適切に設定して,常にJDKの最新バージョンを使うようにすることができます. 以下をご覧ください.
setenv JAVA_HOME /System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Home
Mac OS X 10.2用のデフォルトのログインシェルはtcshなので,上記のコマンドは.tcshrcのように適切なシェル初期化ファイルに入れる必要があります.
このセクションではUnixとWindowsでのTomcatの設定方法を説明します.TomcatのメインWebサイトはhttp://jakarta.apache.orgです.付録のリンクのTomcatに便利なリンクが載っています.
Tomcatを実行するためには,まずマシンにJDKを設定しなければなりません.設定方法については前のセクションをご参照ください.
Tomcatの現行バージョンのダウンロード情報はhttp://documents.wolfram.com/webmathematica/updates/install/tomcat/currentをご覧ください.いろいろのアーカイブ形式があります.アーカイブの内適当なものを/usr/localのようなどこか中央の場所で解凍してください.ここでトップレベルのディレクトリの名前を変えることもできます.Tomcatの実際の場所とトップレベルのディレクトリ名はユーザの一存で決定できます.以下はこのステップのシェルインストラクションのサンプルです(tar xvfz archiveは,抽出されたファイルについての情報を与えます). Tomcatのこの他のバージョンは,ApacheのWebサイトhttp://jakarta.apache.orgから入手できます.
[server1]$ cd /usr/local
[server1]$ tar xfz jakarta-tomcat-5.0.28.tar.gz
[server1]$ mv jakarta-tomcat-5.0.28 tomcat
Solarisのように,プラットフォームによってはデフォルトのtarコマンドを使っても上記のようにTomcatのアーカイブが解凍できない場合があります. この場合,オプションが使いたければhttp://www.gnu.org/directory/GNU/tar.htmlからGNU tarユーティリティをダウンロードするとよいでしょう.
tomcatのように特権レベルの低いアカウントを作ってサーブレットコンテナを実行するとよいでしょう.また,このアカウントにホームディレクトリがあってXサーバとMathematica の初期設定情報が保存できると便利でしょう.この条件に合うアカウントを作ったら,このアカウントから実行できるようにTomcatレイアウトの所有者を変更する必要があるかもしれません.
[server1]$ chown -R tomcat tomcat
Tomcatのメインのトップディレクトリには,下記のようないくつかの重要なディレクトリがあります.
tomcat
bin
conf
logs
webapps
binディレクトリにはTomcatを実行するためのコマンドが入っています.confディレクトリにはサイトの設定ファイルが入っています.logsディレクトリにはさまざまなログファイルが入っています.webappsディレクトリはwebMathematica をインストールするところです.tomcatユーザならbinディレクトリから直接Tomcatを実行することができます.
[server1]$ su tomcat
[server1]$ cd tomcat/bin
[server1]$ ./startup.sh
これで,http://localhost:8080のようなURLを介してTomcatに接続できるはずです.これでTomcatのトップページが返されなければ,何か設定に問題があるのかもしれません.ログファイルを見てください.問題の所在が分かるかもしれません.UnixでのJavaのインストールに関するセクションで説明したように,JAVA_HOME変数が設定されていることも確認してください.
binディレクトリにもスクリプトのshutdown.shが入っています.これはTomcatの終了に使われます.
Uni上でのTomcatの自動起動については後ろのセクションで説明します.
Tomcatを実行するためには,マシンにJDKが設定されていなければなりません.これについては前のセクションで説明してあります.
Tomcatの現行バージョンのダウンロード情報はhttp://documents.wolfram.com/webmathematica/updates/install/tomcat/current.をご覧ください.Tomcatのインストールには自己インストール型の実行ファイルをダウンロードすると便利です.インストーラを起動し,インストラクションに従ってください.自己インストール型の実行ファイルを使わない場合は,バイナリファイルを都合のよい場所で解凍してください.この他のバージョンのTomcatはApacheのWebサイトhttp://jakarta.apache.orgからどうぞ.
インストーラはコンピュータ上の使用可能なJavaをチェックします.インストールされていない場合はその旨が知らされます.
tomcat
bin
conf
logs
webapps
binディレクトリにはTomcatを実行するためのコマンドが入っています.confディレクトリにはサイトの設定ファイルが入っています.logsディレクトリにはさまざまなログファイルが入っています.webappsディレクトリはwebMathematica をインストールするところです.tomcatユーザならbinディレクトリから直接Tomcatを実行することができます.
インストーラがStart Menu Groupを加え,そこからTomcatが実行されます.これをhttp://localhost:8080のようなURLを使ってテストしてください.Tomcatが正しく実行できない場合はコマンドプロンプトウィンドウを開き,ディレクトリをbinディレクトリ (Tomcatのメインのトップレベルディレクトリ)に変更(cd)し,startup.batバッチファイルを実行してみてください.Windows Explorerからこのファイルをダブルクリックすることもできます.「スタート」メニューを使ってTomcatをスタートしたりストップしたりすることができると大変便利です(これもTomcat 4.1の新機能です).しかし,Windows のプロダクションサーバとしてTomcatを実行する場合は,Windowsのサービスとして実行した方がいいでしょう.方法はWindowsにおけるTomcatの自動起動に関するセクションをご覧ください.
Tomcatを実行する前にマシンにJDKを正しく設定したかどうか確認する必要があります.これについては前のセクションをご参照ください.
Mac OS X 10.3にはTomcatが含まれています.これは/Library/Tomcatにあります.ですから,Tomcatを入手・インストールする必要はありません.
tomcatのように特権レベルの低いアカウントを作ってサーブレットコンテナを実行するとよいでしょう.これは「システム環境設定」パネルで行うことができます.このようなアカウントを作ったら,このアカウントから実行できるようにTomcatレイアウトのオーナーを変更する必要があるかもしれません.
[server1]$ sudo chown -R tomcat tomcat
Tomcatのメインのトップディレクトリには,下記のようないくつかの重要なディレクトリがあります.
tomcat
bin
conf
logs
webapps
binディレクトリにはTomcatを実行するためのコマンドが入っています.confディレクトリにはサイトの設定ファイルが入っています.logsディレクトリにはさまざまなログファイルが入っています.webappsディレクトリはwebMathematica をインストールするところです.tomcatユーザならbinディレクトリから直接Tomcatを実行することができます.
[server1]$ su Tomcat
[server1]$ cd Tomcat/bin
[server1]$ ./startup.sh
これで,http://localhost:8080のようなURLでTomcatに接続できるはずです.これでTomcatのトップページが返されなければ,何か設定に問題があるのかもしれません.ログファイルを見てください.問題の所在が分かるかもしれません.Mac OS XでのJavaのインストールに関するセクションで説明したように,JAVA_HOME変数が設定されていることも確認してください.
binディレクトリにもスクリプトshutdown.shが入っています.これはTomcatの終了に使われます.
が十全に機能するためにはMac OS Xコンソールからログオンする必要がある点にもご注意ください.これは,Mathematica のフロントエンドがMac OS Xのウィンドウ環境を必要とするためです.
バージョン10.3よりも古いMac OS XにはTomcatがインストールされていません.最新のTomcatに関する情報はhttp://documents.wolfram.com/webmathematica/updates/install/tomcat/currentで入手できます. いろいろなアーカイブ形式があります.その中から適当なものを/Libraryのようなどこか中央の場所で解凍してください.ここでトップレベルのTomcatディレクトリの名前を変えることもできます.Tomcatの実際の場所とトップレベルのディレクトリ名はユーザの一存で決定できます./LibraryはFinderから見ることができるので便利です.この他のバージョンのTomcatはApacheのWebサイトhttp://jakarta.apache.orgから入手できます.
以下に示すように,デフォルトのOS X tarコマンドを使ってTomcatのアーカイブを解凍することはできません.下記のオプションを使うためにはGNU tarユーティリティ(gnutar)を/usr/bin/に置く必要があるかもしれません.*.tar.gzアーカイブが解凍できるStuffit Expanderのバージョン7.0.1以降を使うこともできます.
以下はこのステップのシェルインストラクションのサンプルです(tar xvfz archiveは,抽出されたファイルについての情報を与えます).この指示は「アプリケーション」->「ユーティリティ」->「ターミナル」を使用していると仮定しています.
[server1]$ cd /Library
[server1]$ sudo /usr/bin/gnutar xfz jakarta-tomcat-5.0.28.tar.gz
[server1]$ sudo mv jakarta-tomcat-5.0.28 tomcat
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